錆止め塗装は、金属製品を長持ちさせるために非常に重要な工程です。
金属が錆びることを防ぎ、耐久性を高めるために、様々な種類の錆止め塗料が開発されています。
ここでは、主に使用される錆止め塗料の種類とその特徴についてご紹介します。
油性系錆止め塗料
油性系錆止め塗料は、乾燥油を主成分としており、塗装の膜が厚くなることが特徴です。この厚い膜によって、優れた密着性と防錆性を提供します。
しかし、塗料が乾くまでに時間がかかるというデメリットもあります。夏期で3~4時間、冬期は6~8時間の乾燥時間が必要とされています。
合成樹脂系錆止め塗料
合成樹脂系錆止め塗料は、フェノール、ウレタン、アクリル、アルキドなどの合成樹脂を主成分としています。油性系に比べて表層が薄く、速乾性があります。
また、紫外線に強いというメリットも持っていますが、油性系に比べて防錆性には劣るため、錆止めを2度塗りすることが推奨されています。
エポキシ樹脂系錆止め塗料
エポキシ樹脂系錆止め塗料は、エポキシ樹脂を主成分とし、防錆性に優れています。接着性が高く、素地を補強する効果もあります。
耐久性や速乾性にも優れており、環境にやさしい商品が多いのが特徴です。ただし、紫外線に弱いため、屋内での使用が推奨されています。
これらの錆止め塗料は、それぞれにメリットとデメリットがあり、使用する環境や目的に応じて適切なものを選ぶことが重要です。塗料の選定に迷う場合は、ご相談ください。
錆止め塗料を正しく選び、適切に塗装することで、金属製品の寿命を大幅に延ばすことができます。